ビックカメラ(3048)の株主優待に興味がある方に向けて、現在の株価や業績、配当や優待内容について詳しく解説します。
売上高と利益の見通し
ビックカメラは、売上高は増収基調を保ちながらも、営業利益と経常利益は2023年8月期に減収となっています。しかし、2024年8月期と2025年8月期の予想では増益が見込まれています。2025年8月期の中間決算では、経常利益が事前予想を上回る結果となっており、今後に期待が持てます。
同業他社との比較
ビックカメラのPERは15.08倍、PBRは1.63倍です。同業他社と比較すると、ヤマダ電機(PER 11.03倍、PBR 0.50倍)、ノジマ(PER 9.14倍、PBR 1.31倍)、エディオン(PER 14.14倍、PBR 0.88倍)、ケーズデンキ(PER 17.75倍、PBR 0.84倍)より若干高い(割高)評価を受けています。
この要因は、ビックカメラの都市部店舗の不動産価値や、今後の成長への期待が反映されている可能性がありますが、詳細は分かりません。
配当と優待内容
ビックカメラの配当は、2024年8月期に1株33円でしたが、2025年8月期には1株36円と増配が予定されています。配当利回りは2024年8月期では2.2%と高くはないですが、以下に記載の株主優待が大きな魅力です。
なお、2025年4月27日現在の株価は1497.5円です。
株主優待(100株の場合)
8月:保有期間1年未満は1枚(1000円分)、
1年以上2年未満は2枚(1000円分×2)、
2年以上は3枚(1000円分×3)
2月:保有期間に関わらず2枚(1000円分×2)
優待券は、割引券ではなく全額が差し引かれるため、非常に使い勝手がよいです。
また、複数枚を一度に利用することができ、例えば夫婦で株主の場合、双方の優待券を合わせて利用可能です。
さらに、ネットショップでも利用でき、キャッシュバックの際に少し手間はかかりますが、近くに店舗がない方にも便利です。
保有期間の注意点
8月の優待を受けるためには、保有期間に応じた条件を満たす必要があります。具体的には、同一株主番号で連続して3回以上株主名簿に記録されるなどの条件があり、貸株サービスを利用している場合などで株主番号が変わると優待の対象外となります。詳細については、ビックカメラの公式ホームページを参照してください。
楽天証券における貸株未設定の方法

実際に利用しての感想
ビックカメラの株主優待は、全額差し引かれること、一度に何枚でも利用できるなど、非常に使い勝手がよいです。また、店舗に行けない場合でもネットショップで利用できる点も利便性がよいです。
私自身は、近所にビックカメラがないため、ネットでの購入に利用しています。
ネットショップでは、家電以外にも利用可能で、日本酒「上善如水 純米吟醸 1800ml」が1本3180円と比較的安価で販売しており、5500円以上の購入で送料無料となるので、毎回数本購入しております。
結論
ビックカメラは、増収基調を維持しており、利益も2025年8月期は増益が見込まれております。配当利回りは高くはないですが、長期保有することで優待が大きな利回りを提供してくれる点は魅力的です。特に、2年以上保有すると優待で獲得できる枚数が増え、利回りが5.5%にもなります。PERやPBRが同業他社対比で若干高い点は気になりますが、都市部の不動産価値などが評価されている可能性もあり、長期的に見れば検討の余地がある株かと思います。