資産形成

【米国高配当株】SCHDとは?特徴・増配実績・対象商品を徹底解説!

サムネ 配当金 schd

みなさん、こんにちは。

以前の記事
【徹底比較】VYM・SCHD・HDV・SPYDの違いとは? 特徴・セクター構成も解説!
では、米国高配当ETF4種の違いについてご紹介しました。

今回はその中でも、私自身が注目しているETF 「SCHD」(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)について、詳しく掘り下げていきたいと思います。


高配当株投資の魅力を改めて整理

私が高配当株をポートフォリオに組み込んでいる理由は、主に以下の4点です。

1. キャッシュフローが得られる

インデックスを定率で売却してキャッシュフローを得る方法もありますが、相場低迷時の売却は精神的にはしんどいもの。
その点、配当収入は保有株を減らさず現金が得られるため、ストレスが少なく済みます

インデックスを定率で売却してキャッシュフローを得る方法については、こちらの記事で紹介しています。
インデックス投資の出口戦略 ~「定率売却」で資産を長持ちさせる方法とは?~

2. 分散投資が容易

個別株のように業績を一つ一つ確認する必要がなく、ETF一本で数十~百社に分散投資できます。特に初心者にとって扱いやすい投資手段です。

3. 配当成長も期待できる

米国企業には毎年のように増配を行う文化が根付いています。持ち続けているだけで受取配当が年々増える可能性があります。

4. インカム+キャピタルの二刀流

高配当株でありながら、株価の成長が見込める銘柄も多く存在します。資産増加とキャッシュフロー、どちらも狙えるのが強みです。


SCHDとは?基本情報と特徴

高配当株投資の中で、最近注目を集めているのが、SCHDです。

項目内容
ティッカーSCHD
運用会社Charles Schwab
設定日2011年10月20日
経費率0.06%(非常に低コスト)
配当頻度年4回(3・6・9・12月)
ベンチマークDow Jones U.S. Dividend 100 Index

■特徴1:10年以上の増配実績がある優良企業100社に厳選投資

ただの高配当株ではなく、安定した配当実績+財務健全性を重視しているのが特徴。選ばれる企業は信頼性が高いです。

■特徴2:ROEやキャッシュフローもチェック

選定基準にはROE(自己資本利益率)や配当成長率も含まれており、「質」で選ばれた企業ばかりです。

■特徴3:高配当なのに成長性も

過去のデータでも、配当と株価の両方が成長しているため、長期的なリターンにも期待できます。設定来の価格の推移は次のとおりで、短期・中期での下落はあるものの、長期では上昇傾向です。


配当金の推移から将来の配当金額を試算してみる

実際にどれくらいの配当収入が得られるのか、増配率のデータをもとに10年後の配当金額をシミュレーションしてみました。

「tradingview」で引用可能な2018年6月以降の配当実績は次のとおりです。前年同月比での増配率を算出し、その平均を算出すると増配率は13.11%でした。

配当金の推移を棒グラフにすると、増減はあるものの増配傾向で右肩上がりであることがよく分かります。

■10万円投資した場合、10年後の配当金額は?

現時点で、10万円を投資し、その後追加投資をしない場合、10年後の配当金額はいくらになるかを試算してみました。

<前提>

  • SCHDの株価(2025年5月9日時点):$25.78
  • 直近1年の配当合計:$1.04(利回り4.03%)
  • 平均増配率(2018年〜2025年):約13.11%
年数配当利回り(予測)配当金額
初年4.03%4,034円
1年後約4.56%
(4.03%×1.1311倍)
4,563円
2年後約5.16%
(約4.56%×1.1311倍)
5,162円
10年後約13.83%13,832円(約3.4倍)

10万円投資(その後追加投資はなし)を行った場合、年13.11%の増配が続けば、10年後には配当金額は13,832円になる試算となりました。これはまさに「時間を味方につけた投資」です。


SCHDを購入するには?日本での取り扱い事情

2025年5月時点ではSCHDのETFは日本の証券会社では直接購入できません

その代わり、SCHDに連動する投資信託が楽天とSBIから販売されています。

楽天・高配当株式・米国ファンド

  • 信託報酬:0.192% → 0.1238%(2025年5月~引き下げ予定)
  • 決算:年4回(2・5・8・11月)
  • 取扱:楽天証券

SBI・S・米国高配当株式ファンド

  • 信託報酬:0.1238%
  • 決算:年4回(3・6・9・12月)
  • 取扱:SBI証券

私の投資戦略

楽天証券がSCHDに連動する投資信託を発売するまでは、日本ではSCHDに投資することはできませんでした。楽天証券から発売してもらったので、2025年は、NISA成長投資枠を使って「楽天・高配当株式・米国ファンド」を定額で積み立てています。

高配当ETFやそれに連動する投信は、安定した収入源を得る方法として非常に有効な選択肢と感じています。

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Kiyoppi
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こんにちは!「50代からのセミリタイヤ生活!」へようこそ。 金融系システムエンジニアとして、長年忙しい会社員生活を送ってきました。仕事に追われる毎日を過ごしていたためお金を使う時間がほとんどなかったこと、また自分では意識していなかったものの節約志向が高かったこと、加えて20代から行ってきた株式投資での幸運もあったことから一定程度の資産を築くことが出来ました。 50代半ばを迎え、もう少し自分や家族のための自由な時間を持ちたいという思いから定年前に会社員をやめ、現在は個人事業主としてゆるめにお仕事を行っております。 ここでは、実際にセミリタイヤ生活を始めた私が、実践してきた節約・投資のノウハウや、セミリタイヤ後の生活について発信してきたいと思います。 ※投資は自己責任です。ご自身で責任をもってご判断をお願いします。
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