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NTTの株主優待とは?業績・配当・将来性もチェック!

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みなさん、こんにちは。
今回は、日本を代表する通信大手NTT(9432)の株主優待についてご紹介します。

2023年に株式分割を実施し、手頃な株価となったNTT。2025年5月10日現在の株価は153.8円、PERは11.56倍、PBRは1.29倍と、割高感はあまり感じられません。長期保有を前提としたインカム投資先として注目される銘柄の一つです。


業績動向と今後の見通し

NTTの2024年度連結決算によると、営業収益は13兆7,047億円と前年から2.5%の増加となりました。一方で、営業利益は1兆6,496億円と前年から14.2%の減少となっています。

この減益の主な要因は以下の通りです:

  • NTT東日本・西日本における固定電話の顧客減少などによる影響
  • NTTドコモにおける顧客基盤強化のための投資増加の影響

ただし、2025年度は営業収益14兆1,900億円(+4,853億円増)営業利益1兆7,700億円(+1,204億円増)を見込んでおり、回復が期待されます。


配当と株主還元

NTTは株主還元にも積極的です。2025年3月期の年間配当予想は1株あたり5.2円で、前年から0.1円の増配15期連続の増配)となり、配当利回りは、3.38%となります。

また、上限2,000億円の自己株式取得を発表しており、株主にとってはうれしい施策が続いています。


株主優待:dポイントの長期保有特典

NTTでは、100株以上を長期保有する株主に対してdポイントが進呈される株主優待制度を実施しています。
基準日時点で100株以上を保有し、次の保有期間に該当する場合にdポイントを受け取れます。

保有期間優待内容(dポイント)
2年以上3年未満1,500ポイント
5年以上6年未満3,000ポイント

※毎年進呈されるものではない
※同一株主番号で得られる最大のポイント数は4,500ポイント
※ポイント受け取り時には、エントリーが必要

ただし、貸株にしていると長期保有と認定されない可能性があるため注意が必要です。


今後の成長分野と注目ポイント

NTTは今後、固定電話などの収益の縮小が想定されますが、新たな成長分野として次世代通信技術などにも注力しています。

特に注目されているのが、次世代通信基盤「IOWN」の開発です。光技術を応用することで、従来と比べて200分の1の遅延時間(2023年成功)10分の1の消費電力(2025年度見込み)を目指すなど革新的な取り組みです。

2030年ごろの実用化が期待されている次世代通信規格「6G」では、NTTは世界標準を目指し、米国を拠点に開発を進めています。これらの技術が世界標準に採用されれば、グローバル市場での競争力が一段と高まりそうです。


まとめ

  • 現時点の配当利回りは3.38%
  • 連続増配と自社株買いで株主還元も充実
  • NTTの株主優待は、100株以上の長期保有者にdポイントを進呈
  • 貸株中は優待の対象外になる可能性があるため注意
  • 次世代通信基盤(IOWN)の次世代通信規格6Gでの将来性あり

今後の通信インフラの進化を支える存在として、NTTは長期的な視点で投資を検討する価値のある銘柄だと感じます。今後の動向に注目していきたいと思います。

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Kiyoppi
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こんにちは!「50代からのセミリタイヤ生活!」へようこそ。 金融系システムエンジニアとして、長年忙しい会社員生活を送ってきました。仕事に追われる毎日を過ごしていたためお金を使う時間がほとんどなかったこと、また自分では意識していなかったものの節約志向が高かったこと、加えて20代から行ってきた株式投資での幸運もあったことから一定程度の資産を築くことが出来ました。 50代半ばを迎え、もう少し自分や家族のための自由な時間を持ちたいという思いから定年前に会社員をやめ、現在は個人事業主としてゆるめにお仕事を行っております。 ここでは、実際にセミリタイヤ生活を始めた私が、実践してきた節約・投資のノウハウや、セミリタイヤ後の生活について発信してきたいと思います。 ※投資は自己責任です。ご自身で責任をもってご判断をお願いします。
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