「ダイエットに挑戦したけど、3日で終わってしまった…」
「副業を始めたいけど、何から手をつけたらいいかわからない」
そんな経験、ありませんか?
実はこういった「個人的な目標」にも、プロジェクトマネジメントの手法が活用できるんです。
おすすめなのが PMBOK(ピンボック) というフレームワークです。
PMBOKとは?
PMBOKは、Project Management Body of Knowledge の略で、プロジェクトマネジメントに関する知識体系をまとめたもの。
プロジェクトマネジメント協会(PMI)が発行しており、特にシステム開発などの現場ではおなじみの手法です。
PMBOKは以下の2つの柱で構成されています:
- 5つのプロセス群
- 立上げ
- 計画
- 実行
- 監視・コントロール
- 終結
- 10の知識エリア
- 統合・スコープ・スケジュール・コスト・品質
- 資源・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダー
こう書くと「難しそう…」と思うかもしれませんが、すべてをがっつり使う必要はありません。5つのプロセス(立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結)において、10の知識から、「関係しそうな要素」だけをピックアップすればOKです。
実例:PMBOKでダイエット計画!
そうは言っても、初めての方にはイメージわかないと思いますので、実際にPMBOKの考え方を使って「夏までにダイエットする」という目標をサンプルとしてプロジェクト化してみましょう。
【1. 立上げプロセス群】
:目的と目標、期間を定義する
- 目的:健康的に体重を落とし、夏までに理想の体型を手に入れる
- 目標:70kg → 62kg(-8kg)
- 期間:4月1日〜7月31日(友達と海に行く日まで!)
- ステークホルダー:自分、家族(応援団)
【2. 計画プロセス群】
:目標と期間を達成するために行うべき事項を決める
:計画段階で具体化出来ない場合は、具体化する期限を定義するでもOK
- スコープ(やること):食事管理+運動
- 除外すること:医療ダイエットや極端な断食など
具体的な施策:
- 食事管理:アプリで記録、カロリー制限、間食禁止
- 運動:週3回の有酸素運動+週2回の軽い筋トレ
- モチベ維持:アプリで管理、1kg減ごとのご褒美
- 進捗管理:毎日チェックリスト消し込み+毎週体重記録+月1レビュー
スケジュール例:
- 第1週:準備(アプリ導入・メニュー作成)
- 第2週以降:実施
- 最終週(8/8):評価と振り返り
リスク管理:
- サボり:家族に宣言、SNSで進捗共有
- 飲み会:ダイエット後で調整
- 体調不良:無理をしない
【3. 実行プロセス群】&【4. 監視・コントロール】
:監視の方法も定義することにより、自分を追い込めます
:小さなチェックリストの消し込みは、モチベーション維持に役立ちます
- 実行:食事・運動を計画通りに
- 記録:チェックリストは毎日記録、体重は毎週測定
- 調整:進みが遅ければ内容を微調整
【5. 終結プロセス群】
:万が一失敗してしまっても、記録をしておけば、次回の計画時に役立ちます
- 最終測定:目標達成チェック(62kg到達できたか)
- 振り返り:うまくいったこと・失敗したことの棚卸し
- 習慣化:続けられそうなルールを再構築
まとめ:ちょっと「プロジェクト化」するだけで、グッと変わる!
PMBOKのようなフレームワークは、大きなビジネスだけでなく、私たちの「小さな挑戦」にもとても役立ちます。
・計画を立て(手法、期間、ゴールなど)、あとは”やるだけ”の状態にする
・リスクを想定して、対策を考えておく
・モチベーションの管理方法を考えておく
この3つを行う事だけでも「なんとなく始めて、気づいたらやめてた…」を回避できます。
「やりたいけど続かない」そんな方は、一度PMBOKの考え方を参考に実施してみてはいかがでしょうか?
計画をちょっとしたドキュメントにするだけで具体的なイメージがわき、タスク化することで自分を追い込む事もでき、タスクを消化した時には達成感が味わえます。
また、計画通りに実行できなくても、記録をとっておけば、次回のプロジェクトに反省点を活かすことができます。
プロジェクト化は、とってもオススメですので、是非、小さなことから自分プロジェクトを始めてみましょう!