楽天証券から、新しい株式投資のかたちが発表されました。
名前は「かぶピタッ™」。
2025年7月16日から、国内株式を100円から、しかも金額を指定して購入できるようになるという内容です。
これまで、個別株の購入は「株数指定」が基本でした。たとえば1株500円の銘柄なら、500円単位で買い足す必要がありました。ところが今回の「かぶピタッ™」では、「金額指定」が可能になります。つまり、「今日は222円分だけ買う」といった投資ができるようになるのです。
このニュースを目にしたとき、「やるなー」とうなずいてしまいました。
少しずつ、無理なく、個別株にも積立のような買い方ができる。
まるで、長年なじんできた投資信託の積立投資の感覚が、個別株にも広がっていくような、そんな印象を受けました。
「ドルコスト平均法」が、いよいよ個別株でも
金額指定で買える──これは、ただ便利というだけではありません。
たとえば「毎日222円、○○社の株を買っていく」と決めれば、価格の変動によって買える株数は毎日異なりますが、結果的に平均購入単価が平準化される=ドルコスト平均法が働きます。
この考え方は、これまで主に投資信託の世界で活用されてきましたが、それがついに個別株の世界でも活かせるようになるわけです。しかも取引手数料は無料です。
これが、ただの新機能ではなく、投資スタイルに「新しい道」を開くものだと感じる理由です。
100円から、1円単位で。楽天ポイントもOK。
今回の「かぶピタッ™」では、なんと100円から1円単位での購入が可能。
楽天ポイントも使えますし、全額ポイントでの購入もOKとのこと。
はじめの一歩をためらっていた方にも、まさに“投資を身近にする”設計だと感じます。
まずはNISA口座の取引からスタートし、将来的には課税口座(特定・一般)やリアルタイム取引への対応も予定されているとのこと。
NISAの年間上限(成長投資枠:240万円)を埋めれそうな人には、金額指定できるため、無駄なく使いきるのも、一案です。
楽天証券らしさに、今回も感じたこと
思い返せば、楽天証券は2017年にも、投資信託の最低投資金額を100円に引き下げ、当時はそれが業界初の試みでした。
あのときの「先を見た一手」が、今では業界のスタンダードとなっています。
今回もまた、個別株で「業界初」を打ち出した楽天証券。
ユーザーの声に耳を傾け、必要とされるサービスを、一歩先んじて届けてくれる姿勢には、やはり信頼感があります。
画面の使いやすさも、じんわりとありがたい
私は日々の投資にも楽天証券を使っていますが、特に気に入っているのは、保有資産一覧の画面。
いま保有している「資産の時価評価額・損益」に加え、過去の実現損益や、配当・分配金の累計額まで表示されるのです。
「今」と「これまで」の積み重ねが一目で見える──これが、想像以上に安心感につながっています。
おわりに:投資がもっと自然に、生活の中へ
「個別株はハードルが高い」と感じていた方も多いかもしれません。
でも、「かぶピタッ™」のようなサービスがあれば、日々の生活の中で、ちょっとした買い物のように投資を始めることができます。
ほんの少しの金額でも、未来に向けての一歩になる。
そんなふうに思える仕組みが、またひとつ生まれたことを、うれしく感じています。
これからも、楽天証券のユーザー・ファーストの取り組みに期待しています。