JR九州(九州旅客鉄道・証券コード9142)の株主優待の案内を受領したので、その内容についてご紹介します。
また、最新の決算情報(2025年3月期)、そして今後の見通しについても、わかりやすくまとめました。
「鉄道会社の株主優待ってどんな内容?」「業績は回復しているの?」「配当利回りは?」と気になる方の参考になれば嬉しいです。
業績は順調に回復中|2025年3月期の決算ハイライト
JR九州の2025年3月期の連結決算は、鉄道収入の回復やホテル・不動産事業の好調を受けて、増収増益という結果になりました。
📌 決算の主要な数字はこちら:
- 営業収益:4,543億円(前年比+8.1%)
- 営業利益:589億円(前年比+25.2%)
- 経常利益:595億円(前年比+21.7%)
- EBITDA:959億円(前年比+19.8%)
- ROE:9.7%
- 自己資本比率:40.0%
コロナ禍で大きく落ち込んだ鉄道収益が戻りつつあるだけでなく、駅ビルやホテルなどの既存資産がしっかり利益を生み出していることも好印象です。
今後の見通し|2026年3月期はさらなる成長へ
2026年3月期も増収増益が見込まれています。
鉄道運賃の改定や、不動産セグメントでの物件売却による収益増が見込まれており、利益面でも着実に積み上げが期待されています。
🔮 2026年3月期 業績予想(通期):
- 営業収益:4,833億円(前年比+6.4%)
- 営業利益:676億円(前年比+14.6%)
- 経常利益:659億円(前年比+10.6%)
もちろん、動力費や人件費の増加といったコスト面の懸念はあるものの、それ以上に収益力が改善していると見られます。
JR九州の株主優待の魅力とは?
では、肝心の株主優待の内容を見ていきましょう。
JR九州の優待は、「鉄道の1日乗車券」と「グループ施設で使える電子チケット」の2本柱です。
🚃【鉄道優待乗車券】(100株以上)
- 1日限定のJR九州普通・快速列車の乗り放題券(100株ごとに1枚、最大100枚)
- 新幹線・特急は別途料金が必要
- 有効期間:2025年7月1日~2026年6月30日
- 長期保有特典あり(500株以上を2年以上保有で追加進呈)
🚩 旅行好きな方や九州在住の方にとっては大きな魅力です。
🏨【JR九州グループ施設で使える電子チケット】(100株以上)
- 2,500円相当(1円単位で利用可)
- ショッピング、ホテル、飲食などの対象施設で使える
- 500株以上を2年以上保有で1000円追加進呈(最大2,000円相当追加進呈)
- 希望者は紙の優待券(500円×5枚)に変更可
📍実用性が高く、家族で使える便利な優待ですね。


総合利回りと投資判断
📈 2025年6月26日現在の株価は3,700円です。
- 年間配当金:98円(配当利回り 約2.6%)
- 優待価値換算:0.67%+1日乗車券
- 総合利回り:約3.32%+1日乗車券
👉 配当+優待利回り3%超えは、なかなか魅力的です。
特に、「利回り+旅行の楽しみ」も味わえるのがJR九州の大きな特徴です。
注意点・デメリットも確認しておきましょう
もちろん、良い点ばかりではありません。確認すべき点もあります。
- 九州以外にお住まいの方には優待の利用ハードルが高め
- 新幹線や特急は別途料金が必要なので要注意
- 2026年3月期は配当予想115円(利回りやや向上も、あくまで予想)
📌 投資は、「配当・優待が本当に自分にとって有益か?」を基準に判断したいですね。
終わりに|釣り旅のきっかけにもなる“体験型優待”の魅力
JR九州の株主優待は、「旅の楽しみ」と「実用的な利回り」の両方を味わえる、ユニークな銘柄です。
釣りが趣味の私にとって、九州はいつかじっくり巡ってみたい場所のひとつ。
特に、釣り人の憧れでもある長崎・五島列島には、ぜひ行ってみたいとずっと思ってきました。
そんな“釣り旅”のきっかけになるのが、この株主優待。
1日乗車券を活用すれば、九州各地の沿岸までの移動もぐっと身近に感じられます。
配当や金銭的な利回りに加えて、「旅に出るきっかけ」や「新しい体験」を与えてくれるのが、この優待の大きな魅力だと感じています。
「体験型の優待」は、金額以上の価値をもたらしてくれるもの。
こうした優待を活かして、お金では買えない時間を積み重ねていけたら素敵だなと思います。
これからも、暮らしを少し豊かにしてくれる銘柄との出会いを楽しみながら、投資生活を続けていけたらと思います。