先日、保有銘柄のひとつである東急不動産ホールディングス(3289)の株主優待の案内が届きましたので、その内容について紹介します。
以前、実際に「ホテルハーベスト」の旧軽井沢と勝浦に宿泊しました。それぞれに個性がありつつも、どちらも本当に快適で、心からリフレッシュできる時間でした。
今回は、その株主優待の内容と活用方法、そして東急不動産HDの業績や中期経営計画まで、幅広くご紹介していきます。
「宿泊系の株主優待ってどうなの?」「保有する価値ある?」と思っている方にとって、何かヒントになればうれしいです。
東急不動産ホールディングスとは?
東急不動産HDは、都市開発や再生可能エネルギー、不動産流通など多角的に展開する総合不動産グループです。
中でも注目すべきは、以下の3つの強みです:
- ✅ 広域渋谷圏に多数の施設を保有し、オフィスの評価も向上
- ✅ 国内トップクラスの発電能力を誇る再生可能エネルギー事業
- ✅ 管理、不動産仲介、ホテルなど高い競争力を持つ事業
こうした安定した基盤を持ちながら、ホテル・リゾート分野でも魅力あるサービスを展開しており、それが株主優待として私たちに還元されているのが特徴です。
東急不動産の株主優待とは?
■ 優待内容(年2回)
100株以上保有で、リゾート施設や都市型ホテルなどの割引利用券が年2回もらえます。
宿泊できる施設の中でも人気なのが、私も実際に利用した「ホテルハーベスト」シリーズ。
以下のような料金体系で、優待価格にて宿泊できます(※13歳以上の1泊2食付の例):
曜日 | 価格帯(施設により異なる) |
---|---|
平日・日曜 | 14,850円~20,240円 |
土曜・休前日 | 17,930円~22,770円 |
旧軽井沢では静かな自然と洗練された空間、勝浦では海の眺望と開放感ある温泉が印象的でした。スタッフの対応も丁寧で、まさに「優雅な時間」。これは実際に行ってみないと伝わらないかもしれませんが、「この価格でこのクオリティ?」と思うくらい満足度の高い体験でした。

■ さらに魅力的な「継続保有制度」も
500株以上かつ3年以上保有していると、ウェブサイト上で使えるポイントが付与され、産直品や施設利用券と交換できます。
中期経営計画「2030」:注目ポイント
2022年に発表された「中期経営計画2025」は、営業利益・純利益ともに2年前倒しで目標達成。現在は「中期経営計画2030」が進行中です。
今後の目標は以下の通りです:
年度 | 営業利益 | 当期純利益 | ROE |
---|---|---|---|
2025年度 | 1,530億円 | 850億円 | 10.1% |
2027年度 | 1,700億円 | 920億円 | 9.5-10% |
2030年度 | 2,200億円以上 | 1,200億円以上 | 10%以上 |
さらに、累進配当方針(毎年増配または維持)、配当性向35%以上を掲げており、株主還元の姿勢も明確です。
投資家目線での注目ポイント
2025年7月4日時点の株価は1,031円。
配当は、2025年3月期に19.5円、2025年9月期予想が21円で、年間合計40.5円の見込みです。
つまり、配当利回りは約3.9%。
これは東証プライム市場の平均よりもやや高めで、安定的なインカムゲインを得られる銘柄としても注目されます。
さらに以下の点も合わせて魅力です:
- 📌 ROEは2030年に10%以上へ上昇予想:資本効率の改善が見込まれる
- 📌 配当性向35%以上:累進配当方針で安定的な増配が期待
- 📌 優待+配当の総合利回りが良好
- 📌 グループ資産のブランド価値(特に広域渋谷圏・ホテル事業)が今後さらに活きてくる可能性
注意点もあります
- 📝 ホテル優待券は事前予約制なので、人気シーズンは早めの予約を
- 📝 割引後も「高級リゾート価格」なので、優待=格安宿泊ではない
- 📝 優待冊子の有効期限・施設対象範囲は、都度確認が必要
株主優待目的で購入する場合も、業績や戦略を理解した上での長期保有を意識したいですね。
最後に:株主でよかったと思える時間
旧軽井沢での朝の澄んだ空気、勝浦での夕陽と海の風──
そんなかけがえのない時間が、東急不動産ホールディングスの株主優待によって生まれました。
もちろん、優待のためだけに株を買うべきとは言いません。でも、「長期で保有したい」と思える企業の株主であることが、結果として生活の豊かさにつながる──そんな実感を今回の滞在で強く感じました。
これからもご褒美時間を提供してくれる企業として、長く応援していきたいと思います。
以上、東急不動産ホールディングスの株主優待と今後の展望についてのご紹介でした。
この記事が、どなたかの「気づき」や「新たな投資の視点」になれば幸いです。