2026年1月。
日本株式市場は、“迷いのない強さ”を感じさせる月でした。

今回は、SBIアセットマネジメントが運用する
SBI日本シリーズ-日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)
(愛称:SBI日本シリーズ-日本高配当株式(分配))の
2026年1月分 月次レポートをもとに、
このファンドが今どこに立っているのかを、静かに整理してみたいと思います。


市場全体が背中を押した1月相場

1月の日本株式市場は、いくつもの追い風が重なりました。

新NISAを通じた個人資金の流入、
AI半導体への期待感、
そして政権の安定に対する期待感。

1月14日には、日経平均株価が54,341.23円と史上最高値を更新。
「静かに、しかし確かに」前へ進んでいく、そんな印象でした。

もちろん、月中には
地政学リスクの高まりや急速な円高といった揺り戻しもありました。
それでも相場全体が崩れなかったことは、
今の日本株の地力を感じさせます。


基準価額は15,313円へ

堅実さがにじむ運用実績

こうした市場環境の中で、
本ファンドの基準価額は15,313円
前月末から+493円の上昇となりました。

期間別の収益率を見ても、

  • 1カ月:4.27%
  • 6カ月:25.02%
  • 1年:38.41%
  • 設定来:67.05%

と、高配当ファンドらしい「派手さはないが、着実」な数字が並びます。

純資産総額も1,626.69億円まで拡大。
この規模感は、
「多くの投資家が、同じ方向を見ている」ことの表れでもあります。


分配金という“呼吸”

積み上がる1,060円の実績

このファンドは年4回(1月・4月・7月・10月)決算。

直近の1月決算では、
1万口あたり140円の分配が行われました。

設定来の累計分配金は1,060円

分配金は、単なる利回りの数字以上に、
「このファンドが今もきちんと呼吸しているか」を確かめる指標だと感じています。
その意味で、安定した分配の継続は心強い材料です。


何が効いて、何が足を引っ張ったのか

1月のパフォーマンスは
TOPIX(配当込み)とほぼ歩調を合わせた動きでした。

プラスに寄与したのは、

  • 利上げ期待を背景にした銀行株
  • 地政学リスクを追い風にした資源株
  • 個別要因で評価を高めた企業

一方で、

  • ソフトバンク
  • 丸井グループ

といったディフェンシブ性の高い高配当株は
上昇相場の中で相対的に物色が向かわず、
一時的にマイナス寄与となっています。


ポートフォリオににじむ“今の日本”

組入銘柄は102銘柄。
上位には、銀行、情報・通信、医薬品、商社、保険と、
日本経済の骨格を成す企業が並びます。

業種別では、

  • 銀行業
  • 情報・通信業
  • 輸送用機器
  • 卸売業
  • 保険業

と、極端な偏りはありません。

これは、
「高配当」という一本の軸を持ちながら、分散を忘れない
このファンドの性格をよく表しているように思います。


今後の視線は、半導体・金融・中小型へ

今後の運用方針として示されているのは、

  • 半導体関連のうち、半導体部材など“出遅れ感”のある分野
  • 日銀の利上げを背景とした銀行・保険株
  • 日本経済の裾野に広がる中小型・高配当株

そして信託報酬は年0.099%(税込)
このコスト水準は、長く付き合う投資対象として、やはり魅力的です。


おわりに

「高配当」という安心感を、時間に委ねる

相場が好調なときほど、
不思議と気持ちは落ち着いています。

このファンドは、
何かを“当てにいく”というより、
日本企業の底力を信じて、静かに時間を預ける
そんな投資のかたちを示してくれているように感じます。

引き続き、
慌てず、期待しすぎず、
それでも目を離さずに――
このファンドの歩みを、見守っていきたいと思います。

ファンドの全体概要は、こちらもご覧ください👇
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