本記事では、2026年1月30日基準SBI欧州シリーズー欧州高配当株式(分配)運用実績と、市場動向を振り返っていきます。


基準価額と純資産の推移

まずは、数字から見ていきましょう。

  • 基準価額:13,342円(前月末比:+531円)
  • 純資産総額:306.98億円

1月の期間収益率は4.14%
設定来では+47.48%と、着実に成果を積み重ねています。

短期的な値動きに一喜一憂するというより、
「欧州の高配当企業とともに歩いてきた時間が、きちんと形になっている」
そんな安心感を覚える数字です。


1月の欧州市場動向と運用状況

1月の欧州株式市場は、主要国の株価指数が軒並み史上最高値を更新するなど、非常に力強い展開となりました。

市場を押し上げた要因

  • 米国の雇用統計を受けた利下げ観測
  • ユーロ圏のインフレ鈍化による金融環境改善への期待

これらが重なり、欧州株全体に追い風が吹きました。

個別銘柄の寄与

  • プラス寄与
    • 増収期待が高まった ASML Holding NV
    • 受注拡大が評価された Siemens Energy
    • 金属価格上昇の恩恵を受けた Anglo American
  • マイナス寄与
    • AI普及による需要減懸念の SAP SE
    • 業績面で苦戦した LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton SA
    • 自動車需要の鈍化が意識された Stellantis

欧州を代表する企業群の中でも、業種や事業環境によって明暗が分かれた月となりました。


ポートフォリオの変更点

1月は、環境変化を踏まえたリバランスも行われました。

  • セクター別
    • 金融のウェイトを減少
    • 生活必需品・エネルギーを増加
  • 国別
    • スペイン、フランスを減少
    • イギリス、ノルウェーを増加

マザーファンドの組入上位国は以下の通りです。

1位:イギリス(17.83%)
2位:イタリア(12.72%)
3位:フランス(12.39%)

そして注目したいのが、マザーファンド全体の配当利回り:4.38%
インカム重視の投資家にとっては、心強い水準が維持されています。


今後の見通しと運用方針

先行きについては、楽観一色とはいきません。

  • トランプ政権による「相互関税」の影響
  • European Central Bank(ECB)の金融政策動向

こうした不透明要因には、引き続き注意が必要です。

運用方針としては、

  • 欧州の高配当銘柄を軸にしつつ
  • GRANOLASと呼ばれる、増配が期待される成長銘柄群にも投資

することで、
インカムゲイン(分配金)キャピタルゲイン(株価成長)の両立を目指す姿勢が示されています。


「GRANOLAS」とは何か?

今回、運用報告の中で登場した「GRANOLAS」。
最初は私も、思わず朝食のシリアルを思い浮かべてしまいました。

しかし調べてみると、これは
欧州版“マグニフィセント・セブン”とも言える、欧州株式市場を代表する11社の総称。

以下の企業群の頭文字から取られています。

  • GlaxoSmithKline(医薬品・英国)
  • Roche Holding AG(医薬品・スイス)
  • ASML Holding NV(半導体製造装置・オランダ)
  • Nestle SA(食品・スイス)
  • Novartis AG(医薬品・スイス)
  • Novo Nordisk A/S(医薬品・デンマーク)
  • L’Oreal S.A.(化粧品・フランス)
  • LVMH Moet Hennessy Louis Vuitton SA(高級品・フランス)
  • AstraZeneca PLC(医薬品・英国)
  • SAP SE(ソフトウェア・ドイツ)
  • Sanofi(医薬品・フランス)

高い競争力とブランド力を持ち、配当と成長の両面が期待される――
なるほど、欧州投資の「核」となる存在だと感じます。


おわりに

米国株の話題がどうしても多くなりがちな中で、
欧州高配当株ファンドは、静かに、しかし確実に存在感を示しています。

当ファンドの概要は、こちらの過去記事もどうぞ
👉米国株だけじゃない!欧州高配当株ファンドの魅力とは?

派手さはなくとも、
「時間とともにじわりと効いてくる投資」
そんな欧州らしい魅力を、これからも見守っていきたいですね。