


今日は「投資信託」と「ETF」の違いについて、初心者の方にも分かりやすくお話ししてみたいと思います。
というのも、友人からこんなご質問をいただきました。
「投資信託とETFって、何が違うんですか?どちらを選べばいいのでしょうか?」
私自身、インデックス投資と高配当投資を組み合わせた“二刀流”で資産運用を続けてきましたが、積立投資では今でも投資信託をメインに使っています。
この記事では、両者の違いやメリット・デメリット、私が投資信託を選ぶ理由について、できるだけ丁寧に、実体験も交えながらお伝えしていきます。
投資信託とETFの大きな違いは「上場しているかどうか」
まず、基本的な違いはこちらです。
項目 | 投資信託 | ETF(上場投資信託) |
---|---|---|
上場 | 非上場 | 上場している |
取引場所 | 証券会社、銀行、郵便局など | 証券会社(株式と同じ) |
価格決定 | 1日1回、基準価額で決定 | 取引所でリアルタイムに変動 |
取引方法 | 時間内に申込し、後から価格が決定 | 成行・指値などで売買可能 |
手数料 | 買付手数料・信託報酬など | 売買委託手数料・信託報酬など |
分配金 | 受取型/再投資型が選べる | 自動で現金として支払われる |
ひとことで言えば、ETFは株式のようにリアルタイムで取引できる投資信託、というイメージですね。
「価格の決まり方」が最大の違いかもしれません
投資信託は、1日1回だけ価格(基準価額)が決まります。
このため、たとえば午前中に注文を出しても、その日の取引終了後に算出される基準価額で買付されます。
一方、ETFは株と同じで、取引所が開いている間なら、リアルタイムで売買できます。
指値注文もできるので、タイミングを見て取引したい人には便利です。
ただ、初心者の方にとっては、リアルタイムの価格変動を常にチェックするのはちょっと疲れるかもしれませんね。
取引方法や購入のしやすさ
ETFは証券取引所に上場しているので、証券口座が必要です。
一方、投資信託は銀行や郵便局でも購入できますし、最近はネット証券での積立がとても簡単になっています。
また、投資信託は100円から1円単位で購入できるのが大きな魅力。
少額からでもコツコツ積み立てが可能なので、初心者の方にもハードルが低いのではないでしょうか。
手数料はどう違う?
投資信託には、以下のようなコストがあります。
- 買付手数料(無料のものも多数)
- 信託報酬(運用管理費用)
→ eMAXIS Slimシリーズなどは0.1~0.2%台と非常に低コスト
ETFも信託報酬はかかりますが、売買時に証券会社の取引手数料が必要になる場合があります。
ただし、SBI証券や楽天証券などでは、ETFの売買手数料が無料になるコースもありますので、口座によって違います。
分配金の扱いも異なります
- 投資信託:受取型・再投資型を選べます。再投資型にしておけば、分配金を自動的に再投資してくれます。
- ETF:通常は現金で支払われます(株の配当と同じ)。再投資行う場合は、手動で行う手間が発生します。
再投資で複利効果を最大限活かしたいという方には、投資信託の再投資型が便利ですね。
私が投資信託を選んでいる理由
実際に両方使ってきた私ですが、「積立投資」にはやっぱり投資信託が向いていると感じています。
- ドルコスト平均法がしっかり機能する
- 自動積立設定ができる(毎月○日など)
- 100円から始められるから、気軽に続けられる
- ネット系証券会社では、クレジットカードでの購入も可能
- 再投資型にすれば、再投資も自動で複利効果を得やすい
もちろんETFにも良さはあります。
特に、「指値で取引したい」「貸株を行って貸株料を得たい」という方には、ETFが合うと思います。
ただ私は「シンプルに、手間なく続けられること」を重視しているので、投資信託の方が性に合っているんですね。
まとめ|自分に合ったスタイルを選ぶことが大切
投資信託とETF。
似ているようでいて、実は使い勝手や特徴が大きく異なります。
特徴 | 投資信託 | ETF |
---|---|---|
自動積立 | ◎ | △(証券会社によって対応) |
リアルタイム売買 | × | ◎ |
少額投資 | ◎(100円から) | △(1口単位・価格により高額) |
再投資のしやすさ | ◎(自動) | △(手動) |
手間の少なさ | ◎ | △ |
それぞれにメリット・デメリットがありますので、ご自身の投資スタイルやライフスタイルに合った方を選んでみてくださいね。
最後に
私は、コツコツと積み立ててきた投資信託が、今の資産の土台になっています。
「少額でも続けること」そして「自動で手間なく回すこと」が、忙しい日常の中ではとても大事だと実感しています。
皆さんの中にも、「これから資産形成を始めてみようかな」と思っている方がいらっしゃるかもしれません。
そんな方には、まずは100円からの積立投資、ぜひ試してみてほしいなと思います。
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