2026年5月のMSCIオールカントリー指数の採用銘柄について、2月の終わりに一度立ち止まって見つめた銘柄たち。
そこから約3週間。マーケットは相変わらずせわしなく動いていますが、
2026年3月17日時点の最新予想を整理していきます。


今回の結論(2026年3月17日時点)

有力候補

  • ○ 4004 (株)レゾナック・ホールディングス
  • ○ 5801 古河電気工業(株) ← ★ランクアップ

可能性あり

  • △ 5706 三井金属(株) ← ★ランクダウン

前回(2月26日時点)からの変化

今回のポイントはシンプルです。

  • 古河電気工業 → 有力候補へ格上げ
  • 三井金属 → 一段評価を下げる

4004 レゾナック・ホールディングス

―「半導体材料メーカー」への純化が進む

2026年2月13日に発表された連結業績予想。
2025年12月期の実績は、

  • 売上収益:1兆3,471億円
  • コア営業利益:1,091億円(前年比 +170億円)

売上はわずかに減少したものの、
利益は確実に改善しました。

現在同社は、企業変革の「成長実現ステージ(Phase 2)」へ。
経営資源を半導体・電子材料領域に集中させるポートフォリオ改革
が、
数字としても表れ始めています。

AI需要の拡大を背景に、
後工程材料を成長ドライバーとし、
2026年12月期にはコア営業利益1,400億円を見込む計画。

さらに、

  • 石油化学事業(クラサスケミカル)のスピンオフ準備
  • 不採算事業の撤退・再編
  • ROIC 10%を目標とした資本効率の改善

「半導体材料メーカー」としての純度を高める選択が、
市場から前向きに受け止められている印象です

先端半導体材料 × 世界トップクラスの評価基盤
この“構造起点”の提案力は、指数採用の文脈でも無視できません。


5801 古河電気工業

―「AIデータセンター需要」という追い風

2026年2月9日の決算発表で、

  • 経常利益:520億円 → 650億円へ上方修正
  • 年末配当:120円 → 160円へ大幅増配修正

AIの普及に伴い、
データセンター向け光ファイバ需要が急拡大
このテーマとの親和性は非常に高いと感じます。

5706 三井金属

―「素材」から「AI最先端材料」へ

2月13日の第3四半期決算発表は、
まさに空気が変わる内容でした。

  • 営業利益:780億円 → 1,170億円
  • 経常利益:約56%の上方修正
  • 過去最高益を更新する見通し

この数字のインパクトは、非常に大きかったと思います

背景にあるのは、

  • 機能材料セグメントの好調
  • 触媒事業における貴金属価格の改善
  • 金属価格上昇+円安による収益押し上げ

そして何より、
AI向け電解銅箔

AIサーバー用電解銅箔で世界トップクラスのシェアを持つ同社は、
もはや単なる「金属メーカー」ではありません。
市場は今、AI最先端材料メーカーとして再評価しています。

さらに、

  • DOE 3.5%を目安とした累進配当政策
  • 年間配当:210円 → 240円へ増配修正(前期は180円)

成長と株主還元の両立が、はっきりと示されました。


まとめ

今回挙げた3社はいずれも、
AIという大きな潮流の中で、
自らの立ち位置を明確にしつつあります。

2026年5月までまだ時間がありますので、時間が経過したらまた予想してみたいと思います。