「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)にどんな企業が入っているのか?」
投資をしている方なら、一度は気になるポイントではないでしょうか。
2025年5月末、オールカントリー(通称オルカン)の銘柄入れ替えが行われ、IHIとサンリオが新たに採用されました。そして、2025年8月の見直しでは、川崎重工や良品計画が組み入れられる可能性があると報じられています。
本記事では、オールカントリーの特徴と銘柄入れ替えの最新情報をわかりやすく解説しながら、これからの投資をどう楽しんでいくかについてもご紹介します。
オールカントリー(eMAXIS Slim 全世界株式)とは?
オールカントリーは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する投資信託で、世界中の株式市場に広く分散投資できるのが特徴です。
投資対象は、MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(MSCI ACWI)と呼ばれる世界株価指数に連動しており、先進国から新興国まで含む約3,000銘柄が組み入れられています。
これ一本で「全世界に分散投資」できる便利さ、そして何より運用コスト(信託報酬)がたったの年0.05775%という破格の安さ(例:10万円投資で1年間のコストはたったの約58円!)が、多くの投資家に支持されている理由です。
年4回の銘柄入れ替えで、成長企業が自動的に組み入れられる
MSCI社は、年4回(2月・5月・8月・11月)に指数構成銘柄を見直します。
このルールに基づき、オルカンも定期的に組み入れ銘柄が変わります。
つまり、時価総額や流動性などを基準に、魅力を維持するために入れ替えを行う、という仕組み。投資家が個別に銘柄選定することなく、世界の「最新の市場状況」に投資している状態を保てるのです。
【2025年5月】IHIとサンリオがオールカントリーに採用
2025年5月末の銘柄見直しでは、日本企業の中からIHIとサンリオの2社がオールカントリーに組み込まれました。
🔹IHI
「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機械」「航空・宇宙・防衛」の4分野で事業を展開。
🔹サンリオ
「ハローキティ」や「マイメロディ」など、世界中で人気のキャラクターを展開する企業。
国内外でのライセンスビジネスが好調で、近年は株価も堅調に推移しています。
こうした銘柄が、自動的にインデックスに組み込まれるのは、オールカントリーの大きなメリットですね。
自分の頑張りがオルカンに反映される感覚って魅力!
ちょっと視点を変えて考えてみると、オルカンに採用されている企業で働く人たちは、自分たちの頑張りや成果が、実は世界中の投資家の目に触れるオルカン指数にも反映されていると思うと、なんだかやりがいが増しそうですよね。
「自分の働きが、オルカンの価格に反映される」という感覚は、モチベーションアップになり、味わってみたいものです。
【次回8月】川崎重工と良品計画が銘柄追加の有力候補に
2025年6月14日の日本経済新聞の記事によれば、次回8月の銘柄入れ替えで、川崎重工業と良品計画が新たに指数に採用される可能性について触れられています。
- 川崎重工業は鉄道車両や航空機など多様な製品を扱う老舗の重工業メーカー
- 良品計画は「無印良品」で知られ、シンプルで使いやすい生活雑貨を展開
これらもまた、オルカンを通じて間接的に投資できる対象となるか注目です。
銘柄入れ替えのニュースは「エンタメ感覚」で楽しもう
注意点として、こうした銘柄入れ替えのニュースはすでに市場にある程度織り込まれている可能性があります。
つまり、株価は既に「次に採用されるだろう」という期待で動いているんじゃないかと。
そのため、短期的な株価上昇を狙って飛びつくのではなく、あくまで「へぇ~、あの会社が次に入る可能性があるのか」とエンタメ感覚で楽しむのがオススメです。
まとめ:オルカンの銘柄入れ替えは“世界の成長”の縮図
- オールカントリーは、世界の株式市場をカバーする優れた投資信託
- 年4回の銘柄見直しにより、成長企業が自動的に組み込まれる
- 2025年5月はIHI・サンリオが追加、8月には川崎重工・良品計画に注目
- 銘柄選定自体を“エンタメ”として楽しむ
オルカンは、世界の成長を自然に取り込みながら、長期的な資産形成を支えてくれる心強いパートナーです。
これからもその動きに注目しながら、コツコツ積み立て、楽しく投資を続けていきたいと思います。